バイト中に救急車が搬送されてくる場合には、ホットラインを持っている先生からERの受付カウンターに連絡が入る仕組みになっている。「何分後に~の症状で救急車が来ます。名前は~さんです。~科でカルテをお願いします。」のような風に。
病院が救急当番日(市内にある総合病院4つで毎日順番に救急車と急患の患者を断れない日を作って、患者難民を出さないシステム。)に当たっている日は、心肺停止状態のCPAで搬送されてくる人が少なくない。先週の救急日も当直で夕方入っていたけれど、そのときはかなり年配の人だったので、搬送されてきて蘇生法の後に亡くなっても、家族も気丈だった。
「10分後にCPAで患者さんが来ます。」といわれると、普通の救急車対応と違って少し緊張したりする。なぜならほとんどの場合が、ついた段階で死んでるから。病院に来た段階で生きていても、かなりの高確率で助からない場合が多い。夏だと、溺死した人が多かったりする。
冬が近づいてくると、縊死、窒息などが多くなる。。。季節性鬱病なんかの影響らしいけれど。
今日も救急の日で、CPAが一台来た。私は別の患者さんの受付とか入院カルテの準備なんかでワタワタしていて気がつかなかったけれど、結局その患者さんは搬送された時点でなくなっていたようだった。連絡を受けた家族がぞろぞろとやってくるのだけれど、いつもとは明らかに雰囲気が違っていた・・・。
集まった家族の年齢が明らかにいつもより若い。ティーンがたくさんいた。
病棟に入院カルテを持っていく途中に霊安室の近くを通ると、いつも聞かないような声を聞いてしまった。。。
すごい泣き声だ。ものすごい。3枚の扉をはさんだ10mも先にある奥まった霊安室から響く若い声がする。
それで、受付に戻って、一緒に働いている子に聞くと、患者は50代だった。死亡確認書の挟まったカルテが帰ってきて、搬送記録とカルテを見てみると死因は縊死で、ドアノブに掛かったコードで首をつっていたようだった。それを義理の妹が見つけたらしい・・・。
苦しかったろう・・・本人も家族も。家族はとても結束が固く見えたから・・・・
自殺ってやっぱり社会にも多分に原因があるのかもしれない・・・と思わされた瞬間でした。
そしてやっぱり、この仕事はたまに辛いと感じる。残り2回の出勤を終えれば退職できる。救急日出勤は今日が最後でした。もうすこしだ・・・がんばろう!
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